正しくは「いばらき」です。濁りません。
理由は県名の由来にあります。約1300年前の『常陸国風土記』に、「黒坂命という人が、この地方に茨(いばら)で城を築いた」という話が残っていて、そこから「茨城」と呼ばれるようになったと茨城県が説明しています。
「き」は「城」の古い読み方です。茨(いばら)+城(き)で「いばらき」。だから濁りません。
公的な表記でも確認できます。県公式サイトのローマ字表記はIbaraki、総務省の全国地方公共団体コードに載っている振り仮名も「イバラキケン」です。
県の花がバラなのは、そういうこと
ここからが個人的に一番おもしろかったところです。
茨城県の花は「バラ」。県章も、開きはじめたバラのつぼみがモチーフです。
なぜバラなのか。県の公式サイトによると、「茨城」という地名にちなんでいる。茨(いばら)は、野に生えるバラ類のことです。
県名の由来が、そのまま県の花とマークになっている。読み方の話が、ぐるっと回ってここに繋がります。
ちなみに県の木は「うめ」

1966年に「緑のニッポン全国運動」で茨城県の木を選ぶことになり、県民の応募が一番多かったのが「ウメ」でした。偕楽園にはおよそ100種、3,000本の梅が植えられています。
ついでに県の鳥は「ひばり」、県の魚は「ひらめ」。県の広報紙も「ひばり」という名前です。
11月13日が「県民の日」な理由

「茨城県」という県名が初めて使われたのは1871(明治4)年11月13日。府県の統廃合が行われた日です。
これにちなんで、1968(昭和43)年に県の条例で11月13日が「県民の日」に定められました。県内の施設が無料や割引になる日、と言ったほうが伝わるかもしれません。
つまり「茨城県」という名前がこの日に生まれたわけです。ちなみに今の県の形になったのはもう少し後で、1875(明治8)年に茨城県と新治県などが合併してからです。
県民の日はお得なだけの日だと思っていたので、調べてみて少し見方が変わりました。
大阪にも「いばらき」があります
大阪府の茨木市も、読み方は「いばらき」です。漢字は「茨木」で少し違いますが、こちらも同じように「いばらぎ」と間違われます。
ちなみに濁るほうの県名は実在していて、宮城県(みやぎ)がそうです。同じ「城」の字でも読み方が違うので、ややこしくなるのかもしれません。
「いばらき」か「いばらぎ」か、と聞かれたら、これからは「茨(いばら)の城(き)だから、いばらき」と答えられます。県の花がバラなのも同じ理由です。
地元の人でもあまり知らない話だと思うので、よかったら使ってみてください。
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では、また次の記事で!
「勝手に茨城の魅力を伝えたい」でした!
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出典:茨城県「県広報紙ひばり2021年11月号」「いばらきのシンボル」、総務省「全国地方公共団体コード」。2026年9月時点。
